書籍紹介『世界標準の経営理論』

2024.05.16更新

 会社が良くなるためにはどうしたら良いのか、という漠然とした問いに対する答えを探すために、ビジネス書籍の世界に飛び込みました。本当に長い間遠まわりした気もありますが、漸く、目の前にそびえたつ壮大な山々をいつか踏破できるのでないか、今まさにそんな気持ち記事を執筆しています。

 本書では、複雑、難解なビジネス、経営の世界において、よりよい選択をしていくための経営理論が網羅、体系的に紹介されています。会社の規模問わず、経営者やビジネスマンに向けた一冊となっています。

 そもそも経営理論とは何を意味するのか。それは「人・組織が、何をどう考え、どう意思決定し、どう行動するか」を突き詰めたものです。

 皆さんは何か選択を迫られたときに、どのような基準で目の前の事象を捉え、選択していますか?

 人は1日に35,000回意思決定している、と言われています。何でも良いと思うのです。朝起き、何を食べ、どんな服を着て、どの時間帯の交通機関を使い、約束の場所へ行く。あるいはどの学校に通う、どの職場で働く、家はどこに買う。こうして自身のこれまでを振り返ってみても人生とは、意思決定の積み重ねであることが分かります。そして、意思決定の判断の拠り所は、これまでの経験知、尊敬する上司/先輩、先人達の言葉。友人の後押し。自身の感覚。何かしら理由があると思うのです。

 これはビジネス、経営の環境においても同様のことが言えます。そして、これからの世界は不確実性が高く、さらに複雑で、状況は刻々と変化していく。

 そんな環境下で自らの選択をより良い意思決定と成すためには、感覚的に決めるのではなく、判断の拠り所を持ち、思考を続けるしかありません。そういった悩める経営者、ビジネスマンに向けた一冊となっています。(山下)