【経営計画なんて作っても無駄になるだけ…という経営者の方へ】

2024.05.01更新

坂本会計の経営コンパスでは「経営計画に数値と行動を」というコンセプトを掲げ、計画作成だけに留まらず、予実管理や修正行動案の検討をサポートしています。

サービスを通じて感じることは、目標を掲げ、実行し、改善するというプロセスを繰り返していくことこそが目標達成に必要だという事実です。

是非、沢山の経営者の方にご利用頂きたいと思い、「経営計画を作りませんか?」とご案内をしているのですが…「作った方が良いと分かってはいるけれど、忙しくて作る時間が持てない」であるとか、「計画を作っても、結局その通りにならないから無駄じゃない?」など、経営計画の作成に乗り気でない方がほとんどです。

お話を伺っていくと、過去に「目標を立てて経営しようとしたが、うまく行かなかった」という経験をされたことがある方が多いことに気が付きました。

苦労して作っても、従業員の理解、協力が得られるかどうか不安を感じる。だからこそ実行の腰が重い…

計画を実行できない要因、例えば重要な幹部スタッフが退職することになった等が次々と発生する…

計画とズレすぎて計画を実行する気になれない…

理由は様々ですが、なんらかの理由で計画を途中で断念し、経営計画など意味がないと自分に言い聞かせた過去の失敗体験から、「どうせ計画なんて作っても無駄」「作成しても意味がない」と思われたのではないでしょうか。

●経営計画はズレて当たり前!

ヒト・モノ・カネ・情報…私たち中小企業はこのような資源が不足している中で会社経営をしています。なんなら主要な取引先や調達先との契約自体も不安定で、いきなり事業の見通しが立たなくなることだってあります。

その様な環境の中で経営計画を立てることは、計画通りに事が運ばないことを織り込んで考える必要があり、確かに無駄に感じるかもしれません。

但し、不安定な状況であるからこそ、目指す状態を「数値化」「特定化」して、経営計画を立てることの意味があります。

アポロ計画でロケットが月に行けたのは「月に行こうと思ったから」だと言われています。目標を持ち、そこまでの道程について状態を定義、数値化することで、まず行動することができます。

計画があることで、「ズレに気づき、早い段階で修正行動を取ることができる。」

これが経営計画を作る最大のメリットです。

ズレることが悪いのではなく、計画を立てないと経営のズレに気が付かないのだから、ズレをどの様に捉えるか…ということこそ重要だと私たちは考えています。

●ズレを修正する「予実管理」

経営計画を作成したら実行し、計画(=予算)と実績を比較してズレをチェックし、そのズレに対する修正行動を行う。この目標設定後の実行、チェック、改善のプロセスを重ねることが、経営計画を作成する大切な目的です。

予算と実績との比較によりズレを把握し、修正行動を取る「予実管理」が大事です。

予実管理のメリットは、やはり、計画とのズレが一目瞭然であることです。売上や原価だけでなく、経費そして現預金の残高まで予算と実績を比較するので、マイナスの要因が、売上の減少によるものなのか、原価の高騰によるものなのか、また、交際費など経費の使い過ぎによるものなのか一目で分かります。

●まとめ

経営計画を作って、ズレたことに気づき修正行動を検討、実行し続けること。これが経営目標を達成する唯一の方法だと感じます。

ところが、多くの方々は日常業務を抱えているため、なかなかこのプロセスを重ねることが困難であるように映ります。
また、どんなに優れた経営者であっても、独力で改善し続けるのは、強い意志と明確な目標、そして相当な覚悟がないと難しいものです。
こういった場合は外部に人にチェックしてもらう、この方法がもっとも有効です。

毎月予実管理を行い、そこから出てきた修正行動(=課題)を実践していくプロセスを、外部の人にチェックしてもらいながら、一緒に達成を目指す。

孤独な経営者の皆さまにこの充実感を是非味わっていただきたいと思います。本記事を読み、このような取り組みを面白そうだと感じる方がいらっしゃいましたら、是非坂本会計にお問い合わせください。

経営計画の立案から達成支援まで丁寧にサポートいたします。無料相談も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。